人間は物語を創っている、ということに気づいている人がどのくらいいるでしょうか。
気づいて、捉えて、受け止めて、投げかけるという物語です。
ここに人間性における成長の基本があります。この気づいて、捉えて、受け止めて、投げかけるという物語を有意義に繰り返すことが「考える力」を付けて行くことになることを早く気がつかなければいけません。

これは人間としての情報処理能力を高めるということで、今これだけ情報が氾濫している環境下においてなおいっそう言えることなのです。人生ライフサイクルの設計において情報の処理はもっとも重要なものです。優れた人間、結果をしっかりと出して行く人間はこの情報に対する心構えが優れています。
かつて経営資源は、ヒト、モノ、カネ、フドウサンと言われてきましたが、このフドウサンに変わってジョウホウが経営の資源に変わりました。

下図を見ていただきたい。情報観HImapは、情報は収集し分析し、そして変換して発信していって高まって行くことを導いています。そのまた下の図を見て先ほどの人間は物語を創っている、ということをイメージしていただけるでしょうか。

まず身の回りのできごとに気づく。これは情報収集です。何の興味も無ければ情報は入ってきません。
そして、そのできごとを頭で捉える。これは情報の分析です。この捉え方は様々な捉え方ができるはずなのに、決めつけてつまらなくしている人を多く見かけます。

そして、捉えたことを胸で受け止める。これは情報の変換です。受け止め方は理性や感性、感情が関わってくるので情報に翻弄される人はここに問題があるのです。
そして、投げかけは腹決めという覚悟をもってするもの。情報の発信は腹決めされないで伝達しようとすると自信の無さや、やる気のなさなどが伝わってしまいます。

同じ言葉を使うにしても、その言葉のもともと持っている意味とそれを使う人の情報が一緒に伝わってしいます。例えば愛しているという言葉のもともと持っている意味が強いために、大好きな人に言われればとても嬉しいのですが、ストーカーに言われたらものすごく恐いものになります。
情報の発信はこのように多重構造になっているのです。

過去は変えられないと思っている人が実に多い。自分が思い込んでいる過去が真実の過去である、という具合にです。
しかし、過去は捉え方次第で変えられます。そしてその捉え方が変わると未来のイメージも変わってくるのです。失敗経験も捉え方ひとつで成功へとつなげることができます。失敗したことで駄目な自分だけを認識していたら明るい未来はイメージできません。

過去を様々な見方で捉えることによって未来のイメージも増えてきます。ここにアイデアを出して行くポイントが隠されているのです。

◆過去の数に未来の数は正比例する

下図を見ていただきたい。情報というのは現在でしか入ってこないことを示しています。情報は一度体の中に入ってしまえば過去となり知識となります。忘れてしまえば知識にもならないのですが、基本的にはどんどんたまって行きます。
知識はある臨界点に達しないとアイデアとして変換されません。しかし、どれだけ知識を詰め込んでも使おうとしなければただたまって行くいっぽうです。現在はこの詰め込み教育が基本となり、その知識を使うのは受験くらいのものではないでしょうか。

大人でも知識で頭がいっぱいで、まったく融通が効かなくなっている人を多々見かけます。先ほど書いたように、過去の捉え方を変えると未来がイメージできるといったように、知識を未来のために、もしくは人のために役立てようと思った時に知恵へと変化するのです。そのためには、問題を把握し、解決して行こうとする行動によって生まれるます。この情報の扱い方が成長の基盤を作って行くのです。

下図を見ていただきたい。情報処理をすることで成長をしていくという物語が導かれています。人間は物語を創っているという、気づいて、捉えて、受け止めて、投げかけるに当てはめてみる。さまざまなことに気づくことによって知識が増え、さまざまな問題を把握できる捉え方をし、感情に翻弄されずに知恵(アイデア)を出し、しっかりと解決の実現をできる投げかけをする。この繰り返しが成長という向上のスパイラルを生んでいくのです。

この情報処理能力の向上がいかに人間的成長につながって行くことかがお分かりいただけたでしょうか。

●知識というのは現実の中の正と負をしっかり見ることです。
●問題把握は、ものごとの因果関係をしっかりと捉えることなのです。
●知恵は人間の損得感情をしっかり受け止めていくことなのです。
●解決は自分と相手の立場をしっかりバランスをとって投げかけることなのです。

この向上観HImapは、人間のアイデンティティ(自我同一性)における方針と実行の、実行を司るものであり基本のHImapに次ぐ重要なものであり、確立観HImapと重ね合わせて使われる基本のものなのです。
この成長の物語に取り組まなければ、人生ライフサイクルの設計における方針はなかなか生まれにくく、生きがいやりがいやの発見はなかなか難しいものなのです。



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